公開日:2026年9月24日 | 更新日:2026年9月24日
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「今月からHuluの請求が急に上がった気がする」――そう感じる人が増えるのは、2026年10月1日からではなく、そこから最初に迎える請求日からだ。Web決済ユーザーの月額料金は1,026円から1,320円へ、率にして約29%の値上げになる。動画配信サービス各社では2025年のDisney+やTELASAに続き、値上げの動きが相次いでおり、今回のHuluはその中でも上げ幅が大きい。値上げ前の今のタイミングで、Huluを続けるべきか、他社への乗り換えを検討すべきかを、実際の料金データをもとに整理していく。
先に結論だけ知りたい人へ
- Huluは2026年10月1日以降に迎える最初の請求日から1,320円(Web決済)に改定。iTunes/Google Play決済は1,450円で、決済方法により切り替えタイミングが異なる。
- 値上げ後でも、Netflixスタンダード(1,590円)やU-NEXT(2,189円)よりHuluは安いが、広告つきスタンダード(890円)やDMM TV(550円)と比べると割高感が出てくる。
- 月に何度かレンタルや電子コミックを利用し、毎月400ポイントを使いきれる人は値上げの影響が小さく、あまり使わない人ほど乗り換え先を検討する価値が高い。
Huluの値上げ、何がどう変わるのか
今回の改定は、「Huluサービス改定に伴う月額利用料金改定」としてHulu公式が発表したものだ。適用開始は2026年10月1日午前0時だが、既存会員に新料金が適用されるのは、その日以降に迎える最初の請求日からとなる。決済方法によってタイミングが異なり、Web決済やクレジットカード系は10月1日以降の最初の請求日、iTunes決済は10月28日以降、Google Play決済は10月31日以降の請求日から新料金に切り替わる。
料金は、Web決済などが1,026円から1,320円へ、iTunes Store・Google Play・Amazonアプリ内決済は1,050円から1,450円へと改定される。あわせて、月額有料会員には毎月400ポイント(400円相当、付与日から90日有効)が付与されるが、これはレンタル・購入作品や電子コミック、音楽ライブの視聴料に充てられるポイントであり、月額料金そのものの支払いには使えない。つまり、レンタル作品などを普段から利用しない人にとっては、実質的な値上げ幅がそのまま負担になる。
なお、Hulu|Disney+セットプランやHuluチケット決済、楽天モバイルやmineo、eo、BBIQなど各社が提供するオプションサービス経由の契約、ケーブルテレビ経由の契約は今回の改定対象外とされている。
値上げ後のHuluは高い?主要7社の最新料金を並べてみた
値上げ後のHuluの立ち位置を知るには、他の主要サービスの料金と並べて見るのが早い。以下は2026年9月時点で確認できた各サービスの月額料金(税込)と主な条件をまとめたものだ。
| サービス名 | 月額料金(税込) | 同時視聴 | 無料トライアル | 画質 |
| Hulu(値上げ前) | 1,026円 | 2〜4台 | なし | フルHD相当 |
| Hulu(2026年10月~) | 1,320円(Web決済) | 2〜4台 | なし | フルHD相当 |
| Netflix 広告つきスタンダード | 890円 | 2台 | なし | 1080p |
| Netflixスタンダード | 1,590円 | 2台 | なし | 1080p |
| Netflixプレミアム | 2,290円 | 4台 | なし | 4K/HDR |
| U-NEXT | 2,189円 | 4台 | 31日間 | 4K対応作品あり |
| Amazonプライムビデオ | 600円 | 3台 | 30日間 | 4K対応作品あり |
| DMM TV | 550円 | 4台 | 14日間 | フルHD相当 |
| ABEMAプレミアム | 1,180円 | 2台 | 2週間 | フルHD相当 |
| Disney+ スタンダード | 1,140円 | 2台 | なし | フルHD |
こうして並べると、値上げ後のHulu(1,320円)は依然としてNetflixスタンダードやU-NEXTより安いことが分かる。これは、HuluがNetflixのように4Kやマルチデバイス最適化に大きく投資するのではなく、テレビ朝日系列のニュース・バラエティといったテレビ番組の同時配信・見逃し配信に強みを置いた料金設計を続けているためだ。一方で、広告視聴を許容できるならNetflix広告つきスタンダード(890円)、アニメ・韓流中心ならDMM TV(550円)の方が明らかにコスパは高く、Huluの値上げによって「価格の中間層」というHuluの立ち位置がやや苦しくなったとも言える。
視聴スタイル別に見る「乗り換えるべき人・そのままでいい人」
料金表だけでは判断しづらいので、視聴スタイルごとに整理する。まず、月に60時間程度(1日2時間弱)動画を見る「一気見派」であれば、1時間あたりのコストで比べると分かりやすい。仮に月60時間視聴した場合、DMM TV(550円)は約9.2円/時間、Netflix広告つきスタンダード(890円)は約14.8円/時間、値上げ後のHulu(1,320円)は約22.0円/時間、U-NEXT(2,189円)は約36.5円/時間になる(編集部による概算で、実際の視聴時間により変動する)。この計算で見ると、映像の広告や画質に強いこだわりがなく、とにかく本数を見たい人ほどDMM TVやNetflix広告つきプランへの乗り換えメリットが大きい。
逆に、Huluのままで問題ないのは、①テレビ朝日系の同時配信・見逃し配信を日常的に使っている人、②レンタル作品や電子コミックを月に何度か利用しており400ポイントを使い切れる人、③Hulu|Disney+セットプランなど今回の改定対象外の契約をしている人だ。特に②のポイント消化派は、実質的な値上げ幅が400円相当分緩和されるため、慌てて乗り換える必要性は低い。一方で、③に当てはまらず、かつポイントもほとんど使わない「ながら見」中心の人は、他社への切り替えで同じ視聴体験をより安く維持できる可能性が高い。
乗り換えを検討するなら気をつけたい3つの注意点
- 独占配信作品は引き継げない——Huluには「Huluオリジナル」やテレビ朝日系の見逃し配信など、他社にはないコンテンツがある。乗り換え前に、普段見ている作品がHuluだけの配信かどうかを確認しておかないと、単純な料金比較だけで判断すると後悔することがある。
- 年払いによる値上げ回避はできない——Huluは月額1プランのみで、年間契約による割引や料金固定の制度は提供されていない。そのため「年払いに切り替えて旧料金を維持する」という対策は取れない点に注意したい。
- 決済方法によって新料金への切り替え日が異なる——Web決済やクレジットカード系は10月1日以降の最初の請求日から、iTunes決済は10月28日以降、Google Play決済は10月31日以降とタイミングが異なる。乗り換えるかどうかを検討する期限も、自分の決済方法の請求日を基準に考える必要がある。
よくある質問
Q1. Huluの値上げはいつから、いくらになりますか?
2026年10月1日午前0時から制度上の改定が始まりますが、既存会員の実際の請求額が変わるのは、その後に迎える最初の請求日からです。Web決済は1,026円→1,320円、iTunes・Google Play・Amazonアプリ内決済は1,050円→1,450円になります。
Q2. 値上げの対象外になる契約はありますか?
Hulu|Disney+セットプラン、Huluチケット決済、楽天モバイル・mineo・eo・BBIQなど各社のオプションサービス経由の契約、ケーブルテレビ経由の契約は今回の改定対象外です。
Q3. 値上げ後にもらえる400ポイントは月額料金の支払いに使えますか?
使えません。400ポイントはレンタル・購入作品、電子コミック、音楽ライブの視聴料に充てられるポイントで、付与日から90日間で失効します。月額料金そのものの節約にはならない点に注意が必要です。
Q4. Hulu以外に値上げしたVODサービスはありますか?
あります。Disney+は2025年4月(新規)・5月(既存会員)にスタンダード990円→1,140円、プレミアム1,320円→1,520円に改定されました。TELASAも2025年3月に618円→990円と大幅に値上げしています。
Q5. 年払いにすれば値上げを回避できますか?
Huluには年間契約プランが存在しないため、年払いによる値上げ回避はできません。月額1プランのみとなっています。
Q6. Amazonプライムビデオは今も追加料金なしで広告なし視聴できますか?
いいえ。2025年4月以降、Amazonプライムビデオには広告が導入されており、広告なしで視聴するには月額390円の追加料金が必要です。プライム会員の月額600円相当にこの390円が上乗せされる形になります。
Q7. 同時視聴台数が多く、家族利用に向いているのはどのサービスですか?
表の中では、U-NEXT・Netflixプレミアム・DMM TVがいずれも4台同時視聴に対応しており、家族での利用に向いています。値上げ後のHuluも契約内容によって2〜4台に対応しています。
Q8. 無料トライアルがあるサービスはどれですか?
U-NEXT(31日間)、Amazonプライムビデオ(30日間)、DMM TV(14日間)、ABEMAプレミアム(2週間)などが無料トライアルを提供しています。Hulu・Netflix・Disney+は本記事時点で無料トライアルを実施していません。
値上げ前の今、確認しておきたいこと
今回のHuluの値上げは、率にして約29%と決して小さくない改定だ。ただし値上げ後の1,320円は、NetflixスタンダードやU-NEXTと比べれば依然として安く、テレビ朝日系の同時配信をよく使う人やポイントを消化できる人にとっては、慌てて乗り換える必要はないというのが実情だろう。逆に、広告視聴に抵抗がなく本数を重視する人や、Huluならではのコンテンツにこだわりがない人は、DMM TVやNetflix広告つきスタンダードといった選択肢を比較検討する価値がある。自分の決済方法の請求サイクルを確認しつつ、値上げ前のこのタイミングで一度、視聴スタイルに合ったサービスを見直してみてほしい。


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