公開日:2026年9月24日|更新日:2026年9月24日
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引っ越し先で光回線を申し込んだら「開通工事は2カ月後です」と言われ、その間はスマホのテザリングでしのいだ――そんな話は珍しくありません。2026年9月17日にビッグローブから提供が始まった「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」は、この“工事待ちの空白期間”を5G通信で埋めることを売りにした、少し変わった光回線サービスです。
私は公式サイトと申込ページの料金表・特典の注意書きを読み込み、2年間で実際にいくら払うことになるのかを住居タイプ別に計算してみました。10ギガと1ギガのどちらを選ぶと得なのかは、一戸建てかマンションかで答えが変わります。
この記事の要点
- 光回線と5G通信を組み合わせたハイブリッド型。ルーターが届けば工事前から5Gで使える
- 月額は一戸建て1ギガ5,720円、マンション1ギガ4,642円、10ギガは住居タイプ共通で6,380円(税込)。ルーターレンタル858円/月が別途必須
- 申込ページのクーポン適用でキャッシュバックは10ギガ83,000円、1ギガ73,000円(2026年9月23日時点)
- 一戸建てなら10ギガとの差は2年で約5,800円、マンションでは約3万円。住居タイプで選び方が変わる
- au・UQ mobileユーザー以外は、スマホセット割の恩恵がない点に注意
「光回線+5G」とはどういう仕組みなのか
BIGLOBE光プラス by auひかりプラス(以下、BIGLOBE光プラス)は、光回線とau の5G通信を1台の「ハイブリッドホームルーター」で束ねるサービスです。申し込むとまずルーターが送られてきて、届いた日から5G通信でネットが使えます。公式サイトでは、申込から最短4日で利用開始できると案内されています(電波が届く場所に限る)。
その後、光回線の開通工事が終わると、利用者側で手続きをしなくても自動的に光回線での通信に切り替わります。光回線は NTT東日本・NTT西日本・KDDIの回線の中から、住まいの環境に合わせたものが割り当てられる仕組みです。利用者が「フレッツ系かauひかり系か」を自分で選ぶ必要がない点は、プラン選びが苦手な人にはわかりやすいと思います。
開通後も5G通信の機能は残っていて、光回線に障害が起きたときはルーターが5G通信に切り替えて接続を続けます。在宅勤務で「回線が止まると仕事にならない」という人にとっては、これが一番実用的な特長かもしれません。
なお、光回線の開通までの目安は、転用・事業者変更(他社の光コラボなどからの乗り換え)で最短9日、回線新規では2カ月ほどかかる場合があるとされています。
月額料金と初期費用を一覧で確認する
公式サイトに掲載されている料金(税込、2年契約)を表にまとめました。
| 項目 | 一戸建て | マンション |
|---|---|---|
| 10ギガ 月額 | 6,380円 | 6,380円 |
| 1ギガ 月額 | 5,720円 | 4,642円 |
| ハイブリッドホームルーター(レンタル必須) | 858円/月 | |
| サービス登録料 | 4,950円 | |
| 開通工事費(回線新規) | 最大1,650円×24回(総額39,600円)を同額値引きで実質0円 | |
| 開通工事費(転用・事業者変更) | 不要(速度タイプ変更などがある場合は別途) | |
| 契約解除料 | 3,102円(更新月とその翌月・翌々月は不要) | |
表を見てまず気をつけたいのが、ルーターのレンタル料858円/月が「必須」である点です。一般的な光回線ならWi-Fiルーターを自分で買って済ませる人も多いのですが、BIGLOBE光プラスは5G通信との切り替えをこのルーターが担うため、使わなくても外せません。実質的な月額は、表の金額に858円を足した額で考えるのが正確です。
一方、工事費は回線新規で総額39,600円かかるものの、同額が24カ月かけて月額料金から値引きされます。ただし24カ月以内に解約すると残りの工事費を一括で払う必要があるため、「2年は使う前提」で申し込むサービスだと理解しておくのが安全です。土日休日の工事は3,300円の追加料金がかかります。
工事前の期間については「ひかり準備割」という特典があり、5G通信の月額4,642円とルーターレンタル料858円が、5G開通月に加えて翌月から最大3カ月間割引されます。工事待ちの間に料金が二重にかかるのでは、という心配はしなくてよさそうです。
キャッシュバックと乗り換え特典の中身
A8.net経由の申込ページ(公式の特設ページ)では、クーポンコードを使うとキャッシュバックが上乗せされる仕組みになっています。2026年9月23日時点で私が確認した内容は次のとおりです。
- キャッシュバック:クーポン適用で10ギガは合計83,000円、1ギガは合計73,000円(回線新規・事業者変更・転用が対象。別途受け取り手続きが必要)
- 開通工事費:回線新規は実質0円、乗り換えは不要
- 乗りかえスタートサポート:他社からの乗り換えで、ネットとWi-Fiパックを同時に申し込むと他社違約金相当額を最大30,000円還元(KDDI主催、au PAY残高へのチャージ、申請が必要)
通常の公式トップページでは、12カ月目に10ギガ55,000円・1ギガ45,000円のキャッシュバックと案内されています。申込ページによって金額が変わるうえ、特設ページには「本ページ以外で申し込むとクーポンコードが使えないことがある」「クーポンコードの併用はできない」と明記されています。キャッシュバックを重視する人は、どのページから申し込むか、受け取りの時期と手続き方法を事前に確認しておくのが大切です。
2年間の実質負担を住居タイプ別に計算してみた
ここからは私が独自に行った試算です。条件は「光回線開通後24カ月の月額+ルーターレンタル料+登録料」から、クーポン適用時のキャッシュバックを差し引いたものです。工事費は値引きで相殺されるため0円として扱い、ひかり準備割による開通前の無料期間やオプション料金、乗りかえ特典は含めていません。
| プラン | 24カ月の支払い合計 | キャッシュバック後 | 月あたり換算 |
|---|---|---|---|
| 一戸建て 10ギガ | 178,662円 | 95,662円 | 約3,986円 |
| 一戸建て 1ギガ | 162,822円 | 89,822円 | 約3,743円 |
| マンション 10ギガ | 178,662円 | 95,662円 | 約3,986円 |
| マンション 1ギガ | 136,950円 | 63,950円 | 約2,665円 |
計算してみて意外だったのは、一戸建てでは10ギガと1ギガの差がほとんどないことです。月額の差は660円で、24カ月では15,840円になりますが、キャッシュバックが10ギガの方が10,000円多いため、実質の差は約5,840円、月にならすと約243円まで縮みます。10ギガが提供エリア内であれば、一戸建ての人はほぼ迷わず10ギガを選んでよい計算です。
マンションは事情が逆です。1ギガの月額が4,642円と一戸建てより1,000円以上安いのに対し、10ギガは6,380円で共通のため、月額差は1,738円に広がります。キャッシュバックの差10,000円を差し引いても、2年で約31,700円の差が残ります。マンションで10ギガを選ぶのは、家族全員が同時に高画質動画やオンラインゲームを使う、大容量ファイルを頻繁に扱う、といったはっきりした理由がある場合に限った方がよいと私は考えます。そもそもマンションの10ギガは、建物に対応設備が導入済みの場合しか提供されません。
なお、キャッシュバックの受け取り手続きを忘れると、この試算は大きく崩れます。10ギガなら月あたり約3,500円負担が増える計算になるので、受け取り時期は申込直後にカレンダーへ登録しておくことをおすすめします。
向いている人・向いていない人
ここまでの内容を踏まえると、BIGLOBE光プラスが合うかどうかは「工事待ちの期間をどう過ごすか」と「スマホのキャリア」でかなり決まります。
向いていると考えられる人
- 引っ越し直後や新築入居で、光回線の開通まで時間がかかりそうな人
- 在宅勤務などで、回線が止まったときの予備手段がほしい人
- au・UQ mobileを使っていて、「auスマートバリュー」や「自宅セット割」で最大1,100円/月のスマホ割引を受けられる人
- フレッツ系・auひかり系といった回線の違いを自分で調べるのが面倒な人
慎重に検討した方がよい人
- ドコモ・ソフトバンクのスマホを使っている人(キャリアのセット割は各社の光回線の方が有利になりやすい)
- Wi-Fiルーターをすでに持っていて、ルーターレンタル料を払いたくない人
- 2年以内に引っ越す可能性が高い人(引っ越しは解約・新規申込の扱いになり、工事費の残債が発生し得る)
スマホセット割を受けるには「ネット+電話サービス」の組み合わせが条件で、Webから電話サービスを付ける場合は「Wi-Fiパック(電話つき)」(770円/月〜、最大13カ月間の割引あり)を選ぶ形になります。セット割の金額だけで判断せず、Wi-Fiパックの月額と相殺して考えるのが現実的です。ドコモユーザーの方は、以前まとめた「ドコモ光」の記事も比較材料にしてみてください。
申し込み前に確認しておきたい注意点
- 提供エリアは全都道府県に対応していますが、市区町村によってはエリア外の地域があります。10ギガは一部エリアのみの提供です
- BIGLOBEが提供するほかの固定回線と同時に契約することはできません(BIGLOBE mobile・BIGLOBE WiMAXとの同時契約は可能)
- すでに契約中の人が引っ越しや回線タイプの変更をする場合は、解約してから新規申込になります
- 支払いは「KDDI請求」で、クレジットカード・口座振替・まとめて請求から選びます
- 記載されている速度は技術規格上の最大値で、実際の速度は利用環境や混雑状況によって低下します
- 5G通信だけを使う「ワイヤレス」タイプもありますが、料金や特典は光回線+5G通信タイプとは異なり、キャッシュバックの対象外です
よくある質問
Q1. 工事が終わるまでの5G通信にも料金はかかりますか?
A. 5G通信の月額4,642円とルーターレンタル料858円は、5G開通月が無料になり、翌月から最大3カ月間は「ひかり準備割」で割引されます。割引期間が終わっても光回線が開通していない場合は、4,642円/月の料金がかかります。
Q2. 10ギガと1ギガ、どちらを選べばいいですか?
A. 一戸建てで10ギガの提供エリア内なら、私の試算では2年間の実質差が約5,800円と小さいため10ギガが有力です。マンションは差が約3万円に広がるので、複数人での同時利用が多いなど明確な理由がなければ1ギガで十分と考えます。
Q3. 光回線に障害が起きたらどうなりますか?
A. ハイブリッドホームルーターが5G通信に切り替えて接続を続けます。ただし5G通信の電波が届く場所であることが前提です。
Q4. ルーターを自分で用意して、レンタルを断ることはできますか?
A. できません。公式サイトでは「レンタル必須」とされ、使わない場合でもレンタル料がかかります。解約時に返却しないと未返却費用が発生します。
Q5. 途中で解約するといくらかかりますか?
A. 契約解除料は3,102円で、更新月とその翌月・翌々月の3カ月間は不要です。回線新規で開通工事をした場合は、24回分割の工事費の残りを一括で支払う必要があります。
Q6. auやUQ mobileを使っていなくても申し込めますか?
A. 申し込めます。ただしスマホのセット割(最大1,100円/月)はau・UQ mobileが対象のため、ほかのキャリアを使っている場合は割引なしの料金で比較することになります。
Q7. 引っ越しをしたらそのまま使えますか?
A. 公式サイトでは、契約中の人が引っ越しをする場合は解約後に新規申込となると案内されています。2年以内に引っ越す予定がある場合は、工事費の残債も含めて検討してください。
まとめ
BIGLOBE光プラス by auひかりプラスは、光回線の弱点だった「開通までの待ち時間」と「回線障害時の予備手段」を、5G通信で補うという発想のサービスです。料金面では、ルーターレンタル料858円が必須である一方、クーポン適用時のキャッシュバックが大きく、一戸建てなら10ギガを選んでも1ギガとの差はわずかでした。
反対に、マンションでの10ギガや、au・UQ mobile以外のスマホを使っている場合は、ほかの光回線と比べてから決めた方が納得しやすいと思います。キャッシュバックの金額や条件は申込ページによって異なり、変更される可能性もあるため、申し込む前にリンク先の最新情報を必ず確認してください。


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